Mercedes-Benz

GLBを待ちますか?それともEQBに乗りますか?

EQBとGLBを徹底比較!どっちがお得!?

2020年6月25日のデビュー以来、圧倒的な人気を誇るGLB。

これまでメルセデスにはなかったコンパクトサイズながら3列シートを備えたり、他のモデルとは異なる雰囲気を醸し出すボクシーなデザインであったり、非常に高い実用性と独自のアイデンティティーが大ヒットの所以となっています。

今では納車まで半年以上の時間を要するGLBですが、果たしてGLBの納車を待つのが吉か、それとも電気自動車のEQBを手に入れるが吉か、様々な視点から考察してみたいと思います。

まずは、見た目の違いから。

エクステリア比較(フロントビュー)
エクステリア比較(リアビュー)

GLBをベースに開発されたEQBは、プラットフォームやボディスタイルに大きな違いはありません。

フロントフェイスは他のMercedes-EQシリーズ同様に滑らかなブラックパネルからなるフロントグリルと左右にまたがるLEDライトバンドが特徴的です。

リアビューの違いは、ナンバープレート一体型のリアバンパーによって、トランクオープナーとリアビューカメラが一体化されたスリーポインテッドスターがトランクパネルに配置されています。また、フロント同様にテールライトにつながるLEDライトバンドが特徴となります。

GLBと比較して、少し近未来的な印象を受けますね。

次は、インテリアの違いを比較。

基本的なデザインはGLBと共通しているものの、助手席側パネルがバックライト付スパイラル調パネルとなり、夜間ドライブの車内演出はワンランク上となります。

また、MBUX(ナビゲーションシステム)にEQ専用メニューが用意されており、航続距離や充電状況、エネルギーフロー、Electric Intelligence ナビゲーションなど電気自動車特有のドライビングをサポートします。

ユーティリティーもほぼ同等。

EQBもGLBと同じく3列シートを有しており、コンパクトサイズながらとてもゆったりとした室内スペースを誇ります。

気になるトランクスペースは最大で1,620ℓ(※GLBは最大で1,680ℓ)となり、フロア下に大容量リチウムイオンバッテリーを積んでいる影響は最小限にとどまっています。

ガソリン車と電気自動車はどっちがお得なの?

さて、電気自動車を購入しようか悩んでいる方にとって最も気になる部分が経済性と使い勝手かと思います。

そこで、GLBとEQBの経済性を徹底比較してみました。

経済性比較

GLB180
GLB200d 4MATICEQB250
燃料(WLTCモード)13.4km15.9km-
タンク容量
52ℓ60ℓ66.5kWh
満タン(満充電)時走行可能距離696km954km520km
燃料費ハイオク180円/ℓ軽油148/ℓ-
満タン(満充電)時料金9360円8880円約2200円(普通充電)
1円あたり走行可能距離74m107m236m

※燃料費は2022年7月8日の価格を反映

電気自動車を検討するにあたって必ずチェックするべきポイントは走行可能距離。

「そんなに走れないんでしょ?」

という漠然とした疑問を皆さまがお持ちかと思います。

たしかに、ガソリン車と比較すると満タン(満充電)時の走行可能距離は少ないです。

しかし、一方では燃料費(電気代)1円あたりでどれだけ走行できるのかを比較してみると、圧倒的に電気自動車のコストパフォーマンスが高いことが見て取れます。

仮に、あなたが1日あたり20km程度の自動車移動を毎日行っているとした場合、

・GLB200d 4MATICだと、47日後に燃料補充が必要=約1ヶ月半に一度ガソリンスタンドへ行く必要がある。

・GLB180だと、34日後に燃料補充が必要=約1ヶ月に一度ガソリンスタンドへ行く必要がある。

・EQBだと、26日後に満充電が必要=約1ヶ月に一度自宅で充電する必要がある。

と言えるのではないでしょうか。

この事実からどのように感じるかは人それぞれかと思いますが、必ずしも使い勝手が悪いという印象は受けないのではありませんか?

今回は日常的なカーライフシーンを想定しましたが、自動車旅行などの長距離移動の際は外部充電を使用することになります。

この場合、コスト面としてはMercedes me chargeのメリットを受けることができ、契約初年度は外部充電が無料でご利用いただけます。

また、高速道路上のサービスエリアなどでも充電渋滞になることは今のところ少なく、想像よりも快適なカーライフをお過ごし頂ける時期なのかと思います。

価格と装備の違いは?

ここでは主な標準装備とオプション装備をご紹介いたします。

【EQB / GLB共通の標準装備】

・レーダーセーフティパッケージ

・パーキングパッケージ(360°カメラシステム付)

・LEDハイパフォーマンスヘッドライト

・シートヒーター(運転席・助手席)

・3列目シート

・MBUX(ナビゲーションシステム)

・Mercedes me connect

【GLBの価格とオプション装備】

GLB200d 4MATIC 車両本体価格 ¥5,930,000

<AMGラインパッケージ> ¥363,000

・AMGスタイリングパッケージ ・マルチビームLEDヘッドライト ・プライバシーガラス 19インチアルミホイール ・スポーツブレーキシステム ・スポーツシート 等

<AMGレザーエクスクルーシブパッケージ> ¥212,000

・本革シート

<レザーエクスクルーシブパッケージ> ¥255,000

・本革シート

※AMGラインパッケージ非装着じ選択可能

<アドバンスドパッケージ> ¥208,000

・ブランドロゴプロジェクターライト ・ヘッドアップディスプレイ ・MBUXインテリア・アシスタント

※AMGラインパッケージとの同時装着が必須

<パノラミックスライディングルーフ> ¥186,000

【GLBではオプション装備ながらEQBでは標準の主な装備】

・プライバシーガラス ・MBUXインテリアアシスタント ・ヘッドアップディスプレイ

【EQBの価格とオプション装備】

EQB250 車両本体価格 ¥7,880,000

<AMGラインパッケージ> ¥580,000

・AMGスタイリングパッケージ ・ダイレクトステアリング ・スポーツサスペンション(アジャスタルダンピング付) ・20インチアルミホイール ・スポーツシート

<AMGレザーエクスクルーシブパッケージ> ¥196,000

・本革シート

<パノラミックスライディングルーフ> ¥170,000

EQBには購入補助金が適用されます。

EQB購入時は「令和4年度CEV補助金」を申請することができます。

車両購入において¥650,000の補助を受けることができます。

例えば、EQBとGLBのAMGライン仕様の購入金額を比較してみると・・・

【EQB250】

車両本体価格 + AMGラインパッケージ - 補助金=¥7,810,000

【GLB200d 4MATIC】

車両本体価格 + AMGラインパッケージ=¥6,293,000

なお、東京都はさらに¥450,000の購入補助を受けることができます。

さらに、EQBは新車保証とメンテナンスが5年間という「EQケア」も適用となり、安心のカーラーフをお過ごし頂けます。

価格の差はありますが、クルマに対して何を求めるかをじっくり考えてみるのもいいかもしれません。

EQBの魅力とは・・・?

ここまで外観や内装、使い勝手、コスト面を比較してきました。

しかしながら、私自身がクルマを運転していていちばん思うことは「乗り味」の違いが最も満足感が変わること。

同じような大きさで、同じようなインテリアのEQBとGLBですが、いざドライブを始めると全く違うクルマだと気づかされます。

従来通りの内燃機関を搭載し、メルセデスのコンパクトシリーズに用いられるDCT(デュアルクラッチ式トランスミッション)で駆動するGLB。

もちろん、優れたトルクやパワーとスポーティな変速は満足感がありますが、電気自動車を走らせるとその概念が覆されます。

車体下部に配置された大容量リチウムイオンバッテリーによるドシっとした安定感に、アクセルを踏み込んだ瞬間にみなぎる強烈な加速感。まるで新幹線に乗っているかのようなスムーズな走り。さらにはエンジン音など皆無な静かな室内空間。

「私は今、高級車で移動しているんだな・・・。」

そんな印象を強く受けます。

愛車でどこに行くのか。

何をするのか。

その移動時間が・・・。

EQBが私たちに贅沢な時間をもたらしてくれるのは間違いありません。